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香川県三豊市豊中町下高野551-1

子猫症(ドワーフキャット)

私が勤務医として働いていた時に来院した猫です。

警察署の前に捨てられていた子猫で保護活動されている方が引き取って育ててたようです。

食欲が低下し、排便もできないので診てほしいと来院されました。

初診で診ると、生後2か月を過ぎるというのに明らかな成長不良でした。

 

体重230g、体温37.3℃、腹部膨満(便が貯まっている)

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診察時の写真とレントゲンです。

生後2か月を過ぎるのに小さく、レントゲンではたくさんの便が貯留しています。

 

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また下顎が短く、上顎に比べて、未発達でした。歯もほとんど生えていません。

 

ただの栄養不良ではないと考え、甲状腺ホルモンを測定しました。

するとT4、fT4という甲状腺ホルモンの値が低すぎて、測定不能でした。

 

診断名としては、先天性甲状腺機能低下症です。

この病気は、猫において世界的にも珍しい病気と言われています。治療しないとずっと子猫のままで、体が大きくならず、短命と言われています。

海外ではドワーフキャットと呼ばれ、アメリカでは永遠の子猫として人気のある「リルバブちゃん」が有名です。

 

ちなみにこの子猫は、治療を開始すると少しずつ大きくなりました。

それでも、普通の猫のようにジャンプなどできず、自力での排便は今もできませんが、元気に過ごしています。

事情があり、この子猫を引き取り、私たちが育てています。

 

現在、2歳3か月です(2019年7月現在)。

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元気に育ってくれています。

 

もし、子猫の成長など気になることがあれば、一度いらしてください。