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香川県三豊市豊中町下高野551-1

治らない傷

外に出る猫が家に帰ってきたら腰に大きな傷が出来ていたと来院されました。

来院された時の状態は傷に多数のウジがわき、全体が化膿しており、本人もぐったりして元気もありませんでした。

血液検査では猫エイズ・白血病ともに陽性で、極度の脱水状態でした。

ウジを取り除き、点滴や抗生剤を注射すると元気にはなりましたが、なかなか傷は治りません。

毎日、家で傷の洗浄してもらい、治癒力を高める軟膏を塗ってもらいましたが、一向によくなりません。

 

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実際の腰の傷です。

広範囲に皮膚が欠損しており、本人も痛がっていました。

通常通りのやり方では改善しないと考え、教科書に載ってないやり方で治療することにしました。

 

 

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麻酔をかけた状態で、傷の治癒力を上げ、感染を止める成分が入ったドレッシング材(人用)を縫い付けました。

 

 

 

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一週間後の写真です。

写真では分かりにくいかもしれませんが、全く治る気配がなかった傷が少し小さくなってきました。

この治療法は効果があると考え、1週間ごとにドレッシング材を交換しました。

 

 

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さらに2週間後の写真です。

明らかに傷が小さくなっているのが分かります。

 

 

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さらに1週間後の写真です。

前回からあまり変化がありません。ここで傷の治癒がストップしてしまいました。

この治療法ではここまでが限界と考え、今度は内服薬を使用し経過を見ました。

 

 

安藤クロ20210114.JPG

さらに2週間後の写真です。

ようやく傷が治り、猫本人も傷を気にしなくなりました。

 

初診で来院されてから数か月でようやく治りました。

ここまで傷が治らなかった原因は、おそらく猫エイズが関与していると思われます。

飼主さんもよく治療を続けてくださいました!

傷をなめないようにエリザベスカラーをずっと着けていましたが、ようやく外すことができました。

今は元気に過ごしているようです(^^♪